メリットとデメリット


 CM分離発注方式のメリットですが、もちろんコストダウンができるという点です。
 設計事務所がCM業務を行えば業務が増えるので報酬は頂きますが、工務店、建設会社が入らない分、大体5~10%コストダウンできる理屈になります。
 工務店や建設会社では予算という考えで見積もりをしますので、なんでも少し多めに見積もります。利益を確保しなければ経営がなりたちませんので。そして工事が終わって予算があまればそれは工務店の利益です。分離発注の場合ではお客さまのお金が残ります。
 それから、施主支給がしやすいという点です。最近はインターネットでなんでも買える時代ですので、「業者さんの見積もりよりネットの方が安いのですが…」なんてことがザラにあります。ネット購入にもメリット・デメリットがありますが、それをふまえて購入すればものすごく安く手に入りますし、面白いものが手に入ったりします。もうそういう時代なんだと私は思っています。工務店や建設会社というのは工事金額に対して利益をパーセンテージで乗せますので、自社の工事金額に入っていない物を使うということに抵抗します。分離発注では基本的に別々に支払いをしますので問題ありません。

 もうひとつのメリットは良い家づくりができるという点です。
 設計事務所が工務店や建設会社に工事を依頼する場合、工務店や建設会社の人に設計をわかってもらわなければ設計通りになりません。また設計図はすべて書かれているわけではありませんので、設計図から読み取れない部分というのは工務店や建設会社の担当現場監督の技量によってしまいます。そしてそこからトラブルになるケースもあります。
 では、設計した本人が現場監督をすれば、その家のことを一番わかっている人ですから、必然的に建て物はよくなります。やはり人間ですから間違いだってありますが、頻繁に現場に通い進捗を見ることで、設計段階に気がつかなかった点を修正できたりもします。

 デメリットとしてはまずお客さんもやることが増えるということです。
 専門業者に直接発注するということは①②③では一度で済む契約という行為を業者の数だけ(20回くらい)やらなければいけないということです。そして、その数だけ支払いがあります。(出来高払いの場合はさらに増えます)これは実に面倒くさいことです。しかし今はインターネットの時代。インターネットバンキングなど使えばかなり楽にはなります。

 そして一番は安心でしょうか。「何かあったらどうするの?」です。
では「何か」ってなんでしょう?

工事中にありえる「何か」
 ・火災
 ・通行人にケガをさせた
 ・材料の盗難
 ・お客さま、業者が現場で事故にあった
 ・設計事務所の設計ミス、業務ミスで不具合が生じた

引き渡し後の「何か」
 ・工事ミスの不具合
 ・設計事務所の設計ミスによる不具合
 代表的なものでは雨漏りでしょう。

響屋が加盟している株式会社イエヒトのオープンシステムには上記すべて補う「オープンシステム補償制度」という保険があります。保険ですのでもちろん保険料はかかりますが、それでもやはり工務店や建設会社に工事を依頼するよりコストダウンが可能です。